料理が運ばれてきて、いざ食べ始める瞬間。会話の合間に、ふと「今の食べ方、変じゃなかったかな」と気になったことはないでしょうか。一口食べただけで何かを判断されているのではと思うと、せっかくの料理の味もよく分からなくなってしまうこともあると思います。
婚活において食事の場面は、男女どちらの側からも、結婚相手としての見極めポイントになっていると感じます。男性側も同じように、食事中の振る舞いをよく見ていると思います。
この記事では、男性が食事中に実際に見ているポイントを、細かいマナーの正解探しではなく、もっと具体的な場面に分けてお伝えします。
男性が見ているのは「採点」ではなく「自然さ」
結論から言うと、男性は食べ方の細かい作法を採点しているわけではないと思います。フォークとナイフの持ち方が完璧かどうかより、見ているのは「会話と食事のバランスが取れているか」です。
会話に集中しすぎて料理がほとんど減っていない。逆に料理に集中しすぎて会話が止まる。このどちらかに偏っている状態のほうが、細かい作法のミスより印象に残りやすいというのが、男性側の本音だと思います。
「ひと口の大きさ」と表情の見え方
細かいポイントの中で、男性が意外と見ているのがひと口の大きさです。大きすぎるひと口で頬が膨らんでしまうと、会話のテンポも崩れますし、表情も変わってしまいます。
小さめのひと口を意識するだけで、話している途中で急に口の中が一杯になることがなくなりますし、表情がよく見える状態が続くので、笑った顔や驚いた顔が相手に伝わりやすくなります。「次のひと言を話せる量だけ口に入れる」くらいの感覚で十分だと思います。
「いただきます」と「ごちそうさまでした」、言うかどうかの小さな差
食事マナーの基本として挙げられることが多いのが、食事の前後の挨拶です。料理が来たときに「いただきます」、食べ終わったときに「ごちそうさまでした」。当たり前のことのように思えますが、実際の場面でこれを自然に口にできる人は、思っているより少ないというのが正直な印象です。
この一言があるかないかだけで、食事そのものへの向き合い方が伝わってくると思います。会計後の感謝の言葉については婚活デート「会計の数秒間」、男性は実はそこを見ているでも触れていますが、こちらの記事は会計の場面、今回は食事そのものの場面に絞ってお伝えしています。
シェア料理・取り分けの場面での自然な振る舞い
居酒屋やイタリアンなど、シェアする料理が出てくる場面では、もう一つ見られているポイントがあります。それは「取り分けるときの量の配分」です。
男性が取り分けようとしている場面で、「あ、私やります」と自然に手を伸ばせるかどうか。すべて男性にやらせてしまうより、半分くらいは自分も動くほうが、二人で食事をしている感覚が生まれやすいと思います。
自分の分を多めに取ってしまうのではないかと気にする方もいますが、そこまで神経質になる必要はありません。均等に分けようとする姿勢が見えていれば、それで十分自然な印象になります。
意外と見られている「おしぼり」と「肘」の扱い
食べ方そのものより、もっと細かいところで印象を左右する所作があります。一つは、おしぼりが出された後の扱いです。食事中に乾いたおしぼりで顔を拭いたり、テーブルの上にぐしゃっと置いたままにしたりすると、見ている側は意外と気づきます。手を拭いたあとは丁寧に折り直しておく程度で十分です。
もう一つは、テーブルに肘をつく姿勢です。緊張すると無意識に肘をついてしまう方もいますが、肘をついた姿勢は、相手から見ると「退屈している」という印象につながりやすいと思います。背筋を伸ばして座るだけで、印象はかなり変わると思います。
苦手な食材・食べきれない量が出たときの振る舞い
事前に好き嫌いを伝えていなかった場合、苦手な食材が出てくることもあると思います。ここで無理に食べきろうとして表情がこわばるより、「すみません、これだけ少し苦手で」と一言伝えてしまうほうが、自然な印象になります。
量が多くて食べきれない場合も同じです。「とても美味しかったのですが、少し量が多くて」と素直に伝えれば、男性側も「無理に合わせようとしていないんだな」と受け取ると思います。隠そうとするより、伝えたほうが結果的に自然に見えることは、覚えておいていいと思います。
食べるペースを相手に合わせる、という気遣い
食べるペースが相手と大きくずれると、思っている以上に居心地の悪さが生まれます。自分だけ早く食べ終わってしまい、相手がまだ半分残っている。あるいは自分だけ食べるのが遅く、相手の料理が冷めていく。どちらの場合も、相手は気を遣ってしまうことが多いと思います。
完全に合わせる必要はありませんが、自分の食べるペースが早いと感じたら、会話を増やして箸を置く時間を作る。遅いと感じたら、会話を少し控えて食事に集中する。このくらいの調整で十分だと思います。
カジュアルな店と少し格式のある店、振る舞いの切り替え
カジュアルな居酒屋やカフェであれば、多少のくだけた振る舞いも違和感がありません。ただ、フレンチやちょっと格式のあるお店に誘われた場合は、振る舞いを少し切り替えたほうがいいと思います。
男性側が「特別な店を選んでくれた」と感じている場合、その場の雰囲気に合わせて姿勢や言葉遣いを少し丁寧にするだけで、「この人はちゃんと場を読める人だ」という印象につながると思います。
お店選びの背景には、男性が見せたい誠意が隠れていることもあるので、その点を察知できると関係性も深まりやすいと思います。
スマホをテーブルに置いたままにしないこと
食べ方の印象以上にマイナスに残りやすいのが、食事中にスマホをテーブルに置いたまま、時々画面を見てしまう振る舞いです。
時間を確認したい場合は、できれば腕時計で確認するか、席を立ったタイミングで見るほうが、相手に与える印象は良くなると思います。
私が「この人だ」と感じた、妻の食事の場面
妻との初めてのデートで、和食のお店に行ったときのことを覚えています。出てきた料理の中に、妻が苦手な食材が一つ入っていました。隠して残すのではなく、「すみません、これだけ少し苦手で」と笑いながら自然に伝えてくれたのが印象的でした。気取らず、でも雑でもない。その自然な振る舞いを見て、「一緒にご飯を食べていて気持ちがいい人だ」と感じたことを、今でもよく覚えています。
結婚してからの日々を考えても、毎日の食事の時間は思っている以上に多くを占めます。デートでの食事の場面に、その後の生活の空気感が少し映っているのかもしれないと思います。
まとめ
食事中の食べ方で大切なのは、細かい作法の正解探しではなく、会話と食事のバランス、ひと口の大きさ、挨拶の言葉、取り分けの自然さ、そして苦手なものを隠さずに伝える素直さです。食べるペースを相手に合わせる気遣いや、店の雰囲気に合わせた振る舞いの切り替えも、思っている以上に印象を左右します。
マナーを完璧にしようと気を張る必要はありません。目の前の相手と、目の前の料理を、ちゃんと楽しんでいることが伝われば、それで十分だと思います。
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