「お姉ちゃんの方が先に結婚すると思ってたのにね」
妹の結婚が決まったとき、親戚のその一言が胸に刺さった——。
お祝いの席で笑顔をつくりながら、心の中では何度も「おめでとう」と「どうして私じゃないの」が交錯する。
そんな複雑な気持ちを抱く女性は少なくありません。
私もこれまで、結婚相談所で何人もの“お姉さん”の悩みを聞いてきました。
今日は、妹が先に結婚したときに感じる焦りと、そこから立ち直るきっかけについて、私なりの思いをお伝えしたいと思います。
焦りの裏にあるのは「置いていかれたような寂しさ」
妹が先に結婚するとき、心がざわつく理由は“焦り”よりも“置いていかれた寂しさ”かもしれません。
ある女性が話してくれました。
「妹が結婚して家を出た夜、急に家の中が広く感じて、泣いてしまったんです。
焦りというより、“私の隣にいつもいた妹がいなくなった”という寂しさだった気がします。」
この言葉を聞いたとき、私はハッとしました。
焦りの正体は“人と比べる痛み”ではなく、“大切な人との距離が変わる痛み”なんですね。
そう気づくだけでも、心の整理が少しずつできると思います。
「妹は幸せそうに見える」——でも、本当の幸せは他人の形では測れない
妹が幸せそうに見えると、自分の人生が止まっているような気がしてしまうこともあります。
でも、見えているのはほんの一部。結婚生活にはその人にしかわからない苦労もあるものです。
私の妻も長女でした。
妹さんが早くに結婚したあと、妻は「妹は勝ち組、私は負け組」と感じていたそうです。
けれど、ある日妹さんがぽつりとこう言ったそうです。
「お姉ちゃんみたいに、自分の気持ちを大事にできるのって素敵だね」
その言葉に妻はハッとしたと言います。
“結婚の早い・遅いじゃなくて、自分を大切にできることが本当の幸せなんだ”と。
それ以来、妻は「私は私のペースで生きよう」と自然に口にするようになりました。
私はその姿がとても頼もしく見えました。
姉という立場は、我慢ではなく「強さ」の証
姉という立場は、つい我慢してしまうものです。
妹の前では弱音を見せず、家族の中でも“しっかり者”を演じてきた方も多いでしょう。
でも、私は思います。
「強い人」ほど、本当は一番優しくて、一番泣き虫なんです。
妹を思いやりながらも、自分の心を押し殺してきたあなたは、もう十分頑張っています。
婚活でも恋愛でも、強さを少し手放していい。「私は幸せになりたい」と口に出すことが、実は一番の勇気なんです。
そこから、縁が動き出すことがあります。私は何度もその瞬間を見てきました。
まとめ
妹が先に結婚したときの焦りや寂しさは、愛情が深い証拠です。
あなたが妹を想ってきた分だけ、心が動くのは当然のこと。
でも、結婚は“順番”ではなく“縁”です。
妹の幸せを見て、「私もあんなふうに笑いたい」と思えたら、それが次のスタート。
その瞬間から、あなたの未来は静かに動き始めていると思います。
妹と自分の状況で迷ったときはこちらも参考に → [結婚したいか分からない30歳女性へ|迷いの中で見えてくる本当の気持ち]
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