30代になると、周りが次々と結婚していって、自分だけが置いていかれたような気がする…そんな気持ち、わかります。
「どうして私は結婚で選ばれないんだろう」
「何がいけないのか、もうわからない」
そんなふうに迷っている方に、私は60歳の男性として、そして結婚相談所で出会った妻ともうすぐ30年連れ添う者として、ちょっと自分の経験から話してみたいと思います。
「結婚で選ばれない女」ってどんな人?
まず最初にお伝えしたいのは、私は「この人は結婚に向いてない」と断定できるような女性はいないと思っています。
ただ、男性から見て「ちょっとこの人とは距離を感じるな」と思ってしまうポイントはあるんです。
1. 期待が先に立ちすぎている女性
たとえば「結婚したらこれをしてくれるはず」とか「これくらいは普通だよね」という気持ちが強い方。
正直、男性はそういう雰囲気を感じ取るのが意外と早いです。私は、そういう“期待のプレッシャー”が伝わってくると、少し引いてしまうと思います。
もちろん理想は大切ですけど、最初から完璧を求められると、息が詰まるんですよね。
2. 自立してるけど、心が遠い女性
バリバリ仕事して、趣味もたくさん持ってて、生活もちゃんとしている。そういう女性って素敵です。
でも、どこか「私の領域には入ってこないで」という空気を感じることがあります。
私は、そういうときに「尊敬はするけど、一緒に暮らすのは難しいかもな」と思ってしまうことがあります。
結婚相手って、安心して話ができる相手でいてほしいと思うんですよね。
3. 自分に厳しすぎる女性
「もう30代だし」「私はこうだから無理だよね」って、自分を下げてしまう女性。
私は、自分を責めてばかりの人を見ていると、「この人の力になってあげたい」と思う反面、「でも、全部を受け止める自信はないな」と感じることもあります。
結婚って、支え合うことですから、片方が常にしんどいと続かないと思うんです。
男性が「この人と結婚したい」と思うのは、こんな女性です
若いときの恋愛は、外見やドキドキ感が大きなポイントだったと思います。でも、結婚となると全然ちがいます。
最終的に男性が「この人と一緒にいたい」と思うのは、私はやっぱり“安心できる女性”だと思います。
● 話をちゃんと聞いてくれる人
意見を押しつけずに「そうなんだね」と一度受け止めてくれる人。
私は、そんなふうに受け止めてもらえると、自然と心を開ける気がします。
● 急に機嫌が変わらない人
感情はもちろん誰にでもありますけど、日によって態度が全然違うと、男性はちょっと疲れてしまいます。
私は、やっぱり安定した空気を持ってる人に惹かれますね。
● 自分の弱さも見せられる人
完璧に見える人よりも、「実は私、こういうところ苦手で…」とポロッと話してくれる人のほうが、私は一緒にいて安心します。
逆に、男性が弱音を吐いたときに「そんなの情けない」と言わずに、「そうだったんだね」と寄り添ってくれる女性には、本当に感謝したくなります。
安心感は、生まれつきじゃなくて育てられるもの
「安心感がある女性」と言うと、何となく性格がもともと穏やかだったり、育ちがいい人をイメージしがちですが、そんなことはないと思っています。
私は、安心感ってちょっとした心がけや意識で身につけられるものだと思います。
- 相手に期待しすぎない
- 自分の感情を自分で整える練習をする
- 怒る前にまず言葉で伝えてみる
そういう小さな積み重ねで、「この人と一緒にいると落ち着くなあ」って思ってもらえるようになるんじゃないかな、と私は感じています。
うちの妻とも、結婚当初はお互いにぶつかることが多かったです。でも、だんだんと「なんとなく呼吸が合ってくる」ようになりました。
「選ばれること」が目的になると、しんどくなる
「私は結婚で選ばれない女なのかも」と悩んでいる方へ。
それって、自分に価値がないって思ってしまっている気がします。でも、それってとてももったいないです。
私は、結婚って“選ばれる”ことじゃなくて、“選び合う”ことだと思っています。
だから、自分の価値を下げてまで相手に合わせる必要はないし、「選ばれたい」って気持ちばかりが前に出ると、自分自身が疲れてしまうと思うんです。
おわりに:自分のペースで進めばいい
いろいろ書いてきましたが、もちろん全ては私自身への言葉でもあります。妻が「一緒にいて安心できる人」と思ってもらえる人間になれるよう、日々心がけています。
私は60歳になった今、結婚してよかったと心から思っています。
ケンカもたくさんしましたけど、やっぱり「家に帰る場所がある」というのは、人生を支えてくれる大きな柱になります。
「選ばれない女」と自分を責める必要はまったくありません。
それよりも、「私はどんな人生を、どんな人と歩きたいのか」をじっくり考えることが、きっと一番の近道になるんじゃないかな、と私は思います。
焦らず、自分らしく、自分のペースで。
そんなふうに人生を選んでいけるあなたに、きっとぴったりの人が現れると、私は信じています。